足立美術館(鳥取県安来市)に行ってきました


 長楽寺の庭管理を終了するにあたり、庭園日本一とアメリカで評価された足立美術館に行ってきました。
一言でいうと、「庭を絵画のようにみる」といったところ。ある一瞬をとらえ平面的に絵画平面に投影したように鑑賞する庭、という印象です。
大気を伝わる音、肌に触れる風、香(かおり)、さらには、この庭に来る小動物は想像しなさい、といわれているよう。
絵画鑑賞の眼を通して、実際の庭を見るとこのようになるのかな。
 庭は、江戸時代の庭から、宗教色と思想性を除去した、純粋性とでもいったものか。したがって、美しいけれどダイナミズムやぐいぐいと人を引き込むようなエネルギーや挑戦するような意思は感じられない。のんびりとするにはとてもよい庭です。
 借景については、成長しすぎの大きな樹木がないので、築山が折り重なって遠景に至るという、借景の本来の意味合いが非常によくわかる景色になっています。(長楽寺の借景は、樹木が大きくなりすぎて、築山が折り重なって連なっているというおもしろさは大きくそがれてしまっており、想像する以外になくなっています)
 でも、いい庭でした。


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