長楽寺の庭は白が基調

長楽寺の庭は白が基調

 庭の馬酔木(アシビ)が咲きはじめました



長楽寺の庭は白が基調
 
 (ドウダンの庭石は、この山で産出する白っぽいチャートです)


 ドウダンは紅葉の赤のイメージがあるかもしれませんが、冬枯れの庭をみると、実は白ではないか?と思えてきます。
 それは、樹木ではく、庭石の白さにあり、これが年間を通じて通奏低音のようにドッシリと庭を安定させています。冬の月に照らしだされた庭は、石が輝き、白く奥行のあるドウダンの枝で一面の銀世界です。雪が積もると、白銀に輝く雪と、それを支える石とドウダンの枝の陰影のある白という庭に変化します。この時期、馬酔木(アシビ、アセビ)が小さな白い花を咲かせはじめます。そして梅の白い花が咲きはじめたところです。
 花の1年を考えてみると、アシビ・梅の白⇒ミツバツツジ(ピンク)桜⇒4月にはドウダンの白い花⇒サツキのピンク・赤⇒さらには、ホルトの木の白い花。小さくて決して豪華ではない白い花が、展覧会の絵のプロムナードのように、庭を案内してくれる気がします。「白色の音楽」という感じですかね。日本の芸能でいえば、地謡のようなものかな?
 まもなく、色の季節がはじまります。新緑や紅葉の時にも、その時を楽しむだけでなく1年を想像してみるのもオツなものです。 







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